- 2008年11月24日 00:35
- エジプト
ホテルを出ると目の前は、まさに喧騒という言葉がしっくりくる大通り。
片側2車線ぐらいの幅の道路を、車線という概念無しに次から次へと車が流れていく。
クラクションはいたるところから鳴りっぱなしで信号も無い。
F1のスタートの時のデッドヒートがずっと続いている感じ。
エジプトの免許の試験はどんなんだろう、きっと筆記試験なんか無くて、追い越し、車線変更、クラクション鳴らしとかが重要な評価項目なんじゃないか・・・
喧騒に圧倒されてそんなことを考えていると、
僕たちの目の前に黒いタクシーらしき車が止まった。

友人が「ギザ、ハウマッチ」と運転手に尋ねていたが、
運転手は「いいから乗れ」といった具合に後部座席を指差している。
街の喧騒のせいか、運転手の勢いかわらないが、僕らは飲み込まれるように車に乗り込んでいた。
僕らの目的はピラミッドであり、ピラミッドはギザという地区にある。
運転手にはギザに行きたいということを伝えた。
しかし、タクシーに乗り込んで早々に異変に気づいた。
タクシーの向かっている方向がギザの方向と明らかに違ったのだ。
「Where we go?」と運転手に確認すると、
わからない、というようなジェスチャーを返してくる。
英語が通じなかったのだ。
エジプトの公用語はアラビア語であり、一介の運転手が英語をしゃべれないのは当然であった。
言葉が通じないときは、ひたすらアクションと単語連発、で表現するしかない。
「ギザ、ギザ、ピラミッド、三角の、」
「●×▲×●×????」(アラビア語)
まったく通じなかった。
「ピラミッド」が通じないことに僕らは衝撃を受けた。
エジプトでは名称が違うのか・・・
そう思った矢先、運転手が手を合わせて三角の形を作って言った、
「アッサラーム?」
きた!!
「YES!!」
そうか、「アッサラーム」というのか
ピラミッド=アッサラームという確証は何も無かったが、
妙にしっくり来た。神的な雰囲気を「アッサラーム」という言葉に感じた。
何はともあれ、道を引き返してもらい、
ギザ地区に向かってもらうことになった。
どうやら運転手はギザの駅に向かっていたということだった。
これは僕らの伝達力不足か、あるいは運転手の確信犯なのか・・・
いやはやこれは骨が折れる。
前途多難な予感に僕はちょっとワクワクしながら気を引き締めた。